歯科インプラント外来
大学病院ならではの高度な医療設備と専門チームにより、インプラントの埋入(顎の骨に土台を植える処置)から上部構造(人工の歯)の装着、その後のメンテナンスまで一貫した治療を提供いたします。失った歯の機能を回復し、健康な食生活をサポートします。

インプラント治療の流れ
精密な診断から手術、そして末永くお使いいただくためのメンテナンスまで、当科では一貫した専門的ケアを提供しています。
STEP 01
精密診断
歯科用CTを用いた3次元画像診断により、顎の骨の量や神経の位置をミリ単位で把握。最適な手術計画を立案します。
STEP 02
埋入手術
インプラント体(人工歯根)を顎の骨に埋め込みます。大学病院ならではの滅菌設備と全身管理下での安全な手術が可能です。
STEP 03
補綴(被せ物)
骨と結合した後、上部構造(人工の歯)を装着(補綴:ほてつ)。
審美性と機能性を両立させます。
STEP 04
メンテナンス
長期的な成功の鍵は定期的な検診とクリーニングです。炎症(周囲炎)を予防し、生涯にわたる健康をサポートします。
インプラント撤去への対応
他院で埋入されたインプラントの不具合や、重度のインプラント周囲炎、あるいは長期使用に伴うシステムの故障など、何らかの理由で撤去が必要になる場合があります。当科では大学病院ならではの精密な診断に基づき、撤去後の顎骨(あごの骨)の再建計画まで含めたトータルな対応を行っています。
インプラント周囲炎・粘膜炎
インプラントは人工物であるため虫歯にはなりませんが、それを取り巻く組織(歯ぐきや骨)は細菌感染の影響を受けます。インプラントの周囲に炎症が起きる「インプラント周囲粘膜炎」や、さらに進行して骨まで溶けてしまう「インプラント周囲炎」は、最悪の場合インプラントの脱落を招きます。
当科では、2026年現在の国際的なエビデンス(科学的根拠)に基づき、徹底したバイオフィルム(細菌の膜)の除去と、必要に応じた外科的な再生療法を行っています。天然の歯と同じく、適切なメンテナンスで組織の健康 を維持することが、インプラントを長持ちさせる鍵となります。
(顎骨)骨造成
インプラント治療を希望されても、顎(あご)の骨の幅や高さが足りないために、そのままでは手術が難しい場合があります。当科では、骨の量を増やす「骨造成(こつぞうせい)」という高度な外科処置を行うことで、これまで治療を諦めていた方でもインプラントを入れられる可能性を広げています。具体的には、骨が足りない部分に人工の骨や自分の骨を移植するGBR(骨再生誘 導法)や、上顎(うわあご)の奥の空洞に骨を作るサイナスリフトなど、患者さんの状態に合わせた最適な手法を選択します。大学病院としての設備と専門性を活かし、安全かつ精密な手術を提供します。
広範囲顎骨支持型装置
広範囲顎骨支持型装置とは
腫瘍の手術や事故、先天的な要因によって、顎の骨(顎骨)を広範囲に失ってしまった場合に使用する、特殊なインプラント装置です。通常のインプラントでは支えきれないような大きな欠損に対し、顎の骨と一体化するように設計された装置で、しっかりと噛む力と自然な口元の見た目を取り戻します。特定の条件を満たす場合、保険診療の対象となります。


治療の対象となる方
- 腫瘍の摘出術(がんの手術など)により顎の骨を大きく欠損された方
- 重度の外傷(事故など)により骨の一部を失い、通常の義歯では食事が困難な方
- 顎骨欠損に伴う顎堤(機能的な歯ぐきの土台)が喪失しており、一般的なインプラント治療が困難な方。当科では、大学病院ならではの精密な診断のもと、患者様一人ひとりに合わせた最適な治療計画を立案します。